日本総合研究所は、電力需要のピークを迎える今夏に向けて、企業に
早めの対策を促す政策提言を行い、その中で、昨年自動車業界が
実施した休日シフト制を全業界で実施すれば、原発10基分の節電に
なるという試算を発表したのである。
確かに、昨年の休日シフト制では、一定の成果はあったようだ。
電力を大量に消費する工場などが、日祝日に稼働し、平日に休む、
といった運用になったり、夏場は週休3日、4日にするなどして、
電力消費量を抑制することにしたり、色々な対策を講じたことで、
昨年の夏は乗り切ることができたのであった。
しかし、このことはかなり大きな混乱を招いたし、何よりも下請の
会社は、休むことができなくなったりして、相当大変だったようだ。
一朝一夕にできるようなものではないし、それなりに大きな代償を
支払わなければならないのである。
それを、全業界で実施するなんて、あまりにも無謀であると言える。
休日がなくなる会社が多数出てくるし、業務上の混乱はさらにひどい
ことになっていき、過労で倒れる人も続出するだろう。
さらに、休日シフトをすることによって、本来であれば電力に余裕が
あるはずの日祝日に、電力不足になってしまう可能性もある。